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障がい者の就労と自立を応援します

2019年07月

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 ようやく梅雨が明けました。子どもたちには楽しみな、お母さん方には地獄?の夏休みが始まりました。
 
 先週、選挙も終わりました。今月の初めに、国会議員の質が低下していることを嘆きましたが、今回の選挙もまさに実感したのでした。私の選挙区は1人区です。まず「この人に投票したい」という人がいないのです。「この人は違うなぁー」「この人は論外」という具合に消去法で消していき、残った人に投票するという悲しい結果になりました。いっそ、「白票」で投票しようかと思いましたが、結局は前記の「消去法で残った人」に投票せざるを得なかったのです。比例も同じでした。こちらは、もっとひどくて「みんな論外」レベルでした。財源の根拠もなく、出まかせの様に各党好きなことを言っていました。「その金はどこから出すのだ」と思わず突っ込みたくなるような主張ばかりでした。
 
 また、毎回と同じ課題も残りました。投票率の低さです。今は、期日前投票も定着し、何も投票日かならず投票しなくてもよいのです。にもかかわらず、毎回投票率は低迷しています。今回も48.8%50%を割り、投票した人より棄権した人の方が多かったのです。特に若者の投票率が低いのが問題です。自分たちの将来になんの興味も関心もないのでしょうか。SNSで文句を言うくらいなら、投票に行って欲しかったと思います。無関心もひとつの考え方かも知れませんが、私に言わせれば、それは「無責任」だと思います。自分たちの将来に、しっかり自分の考えを反映させてほしいと思います。
 
 投票の方法もそろそろ変えてもいいかも知れません。候補者の名前を自筆で書くのは日本くらいだそうです。選択式や電子式もこれからの時代には必要だと思います。開票作業の効率も大幅にアップするでしょう。また、今回の私の様に、託す人物がいない場合は「この人だけは国会議員になってほしくない」という人に投票できないものでしょうか。せっかく、選挙権が18歳まで引き下げられたのに、投票率が上がらないのは、若者に対するアピールが足りないと思います。大票田である高齢者向けにウェイトを置き過ぎではないでしょうか。投票方法についても、電子式と言っても、スマホで投票できると言う意味ではありません。ネットで「いいね」感覚でポチッと投票するのでは意味がありません。
 
 あくまでも、投票所に足を運ぶという事が大切なのです。今回の選挙では、期日前投票が約1700万人と過去最高でした。期日前投票所もショッピングモールや、大学、病院などにも設置されたことが、大きな要因だと思います。投票に行かない人は「どうせ、自分が投票したところで、世の中が変わるわけではない」という思いがあるのだと思います。全体から見れば、若者の票は全体では少ないでしょう。しかし、少ない意見でも、自分の意思を投票という手段で示さなければ、永久に変わりません。少なくとも、投票に行かずに文句を言うのだけはやめて頂きたいと思います。デモという手法の是非は別にして、その点は香港の若者の政治に対する行動力は、評価できると思います。
 
 政治や行政は、みんなで常に監視しておくことが大切です。「常にみんなが関心を持って見ている」ことが必要なのです。見られていると言う意識があれば、無茶なことはできなくなります。みんなが無関心だと思われると、暴走や癒着が起こります。政治家にとっては、投票率は低ければ低いほどいいのです。うがった見方をすれば、若者に政治的な関心を向けないようにしているのかも知れません。今の日本には若者にとっては、政治より楽しい事がたくさんあります。意識して、そちらに目を向けさせているのではないかと、ついつい勘ぐってしまいます。選挙中の態度と当選後の態度の豹変ぶりを見るのも大切です。自分たちの将来を考えるためにも、若い世代の人たちにも政治に目を向けて欲しいと思います。ただ、今回の選挙で重度の身体障害者2名、LGBTの方など、議員の多様性が広がったのは評価できると思います。
 
 また、女性議員が過去最高の人数になったことは、良い傾向です。しかし、問題のある議員がひとり当選してしまいました。与党の女性議員が、党の立候補の年齢制限の内規を破って77歳で立候補して当選したのです。自分たちの党の規則を破る人に、国会議員になる資格があるでしょうか? 本人の言い分は「私の体力年齢は50歳代なので」と言ったとか。77歳にもなって、まだ権力にしがみつく姿は哀れに見えます。その1議席を若いひとに譲る方がどれだけ社会貢献になることでしょう。
 
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 これも、日照不足のせいでしょうか。畑でこんな「う〇こキュウリ」が獲れました。
 
 前回、就労支援員の資格制度についての、問題提起をさせて頂きました。資格制度にすることにより、一定レベルの資質を確保できます。支援員のビジネスマナーがなってないと、酷評するのは簡単です。しかし、話をしながらみなさんの顔を見ていると、中にハッとされている方がいます。恐らく、この様な話は今まで聞いたこともなく、言われたこともなかったのではないかと思います。つまり、本人の意識にもよりますが、一方的にマナーがなっていないと切って捨てるのは早計だと思います。
 
 支援員としての在り方とか、心構えなどは勉強する機会はあると思います。しかし、支援員としてのビジネスマナーや、企業とやり取りするための、メールの作法などはなかなか教わる機会がないのだと思います。つまり、育成カリキュラムの中に入っていないのだと思います。手前ミソになりますが、私の様な立場の人間が言わなければ、誰も気がつかないのでしょう。つまり、教える仕組みを変える必要があると思います。この様なケースは就労支援だけでなく、いろいろな場面で経験します。
 
 企業に見学に行って、先方の担当者が会社の説明をしてくれているのに、手ぶらでメモも取らずにボーと聞いていることも、珍しくありません。同行している支援員や先生も何も言わないのです。「他人の話を聞くときは必ずメモを取る」といった、1丁目1番地の様な事が出来ていないことが結構あります。これは、本人の責任というよりも、同行している支援者や先生方の問題だと思います。やはり、この辺りは基本的な教える仕組みを変える必要があると思います。
 
 昨今、外国人の観光客の増加で、マナーの悪さに悩まされている方も多いと思います。しかし、「マナーが悪い」のではなく、正しくは「マナーを知らない」のです。つまり、誰にも教わったことが無いのです。私は中国語は分かりませんが、恐らく中国語には「公共の場」とか「マナー」などと言う単語はないのだと思います。外国人(特にアジア圏の人たち)は列に割り込むのをよく見かけます。電車でもわれ先に乗り込む。仲間の席を取ってしまう。スーパーのレジでも、よく割り込む光景を目にします。しかし、リピーターの人たちは、日本人の順番を待つ姿を学んで、同じように並ぶのです。日本に来て学んだ人たちが、帰国してみんなに教えてあげるべきだと思います。
 
 この様に、本人が悪いのではなく、教えてもらう機会がないために、不幸な結果になることがよく起こります。特例子会社の中には、支援員の実習を受け入れてくれる所もあります。会社の仕組みや指示の出し方、報告の受け方などを学んで、コーチングに生かしてもらうのです。先週、問題提起した資格制度の座学と実習というのはこの様な事を想定して書きました。
この様な、カリキュラムを「就労支援員」になる人が全員受講すれば、かなり基本スキルは向上すると思います。後は経験を積むことで、スキルアップしていくことでしょう。
 
 中央省庁で、数合わせの様に、急きょ障がい者を雇用して、1-2か月して大量の退職者を出しています。これなどは、「障がい者を受け入れる仕組み」が出来ていないのに、無理やり雇用した結果、お互いに不幸な結果になってしまいました。障がい者雇用は掛け声だけではできません。「障がい者を雇用する仕組み作り」が必要な事を、すべての人が理解して欲しいと思います。
 

 

イメージ 1    写真は今も昔の面影がたくさん残る今井町(奈良県橿原市)です。             
    今回も前号の続きとなります。先月、障がい者の就労支援に関する行事がふたつありました。ひとつは、独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構の雇用管理サポーターの研修・交流会にサポーターとして参加してきました。もうひとつは、奈良障害者職業センター主催の支援者向けの研修講師として。障がい者の就労機会が増えるに従って、就労支援に関わる事業所や支援員の数も増えてきます。また、事業所や支援員の役割も昔にくらべると、はるかに高いものが求められる様になってきています。


 しかし、一方で事業所や支援員の資質が問題となる事例が増えてきたような気がします。数の増加に、質がともなっていないのでしょう。ひとつには、「就労支援員」を名乗るのは資格要件がまったく必要ないことも要因ではないかと思います。極端な話が、昨日までコンビニでレジを打っていた人も、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた人も、就労支援事業所に入れば、その日から「就労支援員」や「職業支援員」を名乗れて、名刺にも肩書として書ける訳です。障がい者に対する知識や就労支援に関する経験などは一切問われないのです。


 事業所に入っても、事業所内で就労支援に関しての教育・訓練を実施しているところは少ないようです。見よう見まねで、先輩のマネをしながら覚えていくことになります。「この人が就労支援を?」と思う人が確かに増えました。障がい特性の理解不足もさることながら、企業との間に入る立場なのに、企業との接し方が分からない支援員が現実にたくさんいるのです。この辺りは企業側でも危機感をもっていて、事業所ごとに評価をしているところもあります。また、支援員に頼らず、自前で企業内配置型のジョブコーチをおくところも増えてきました。


 「就労支援員」や「職業指導員」を名乗るのであれば、最低限の知識は持つべきだと思います。国家資格までいう積りはありませんが、せめて、3日間程度の研修や講習、できれば実習もやってもらう必要があるかと思います。受講していない人は「補助員」として扱うべきだと思います。障がい特性を知らない支援員、企業で働いた経験のない支援員が就労支援をしているのが、今の実態です。介護の世界では「初任者研修」はほぼ必須になっています。


 また、支援員自身のビジネスマナーが出来ていないことが増えてきました。この様な支援員に指導を受けても、満足なビジネスマナーなど身につく訳がありません。先月の支援員に対する研修でも、Tシャツやジャージで参加する人が散見されました。研修を受講するには、それなりの服装というものがあるはずです。私自身も、受講者のみなさんに失礼にならないように、ジャケットは着用していました。ただ、クールビスということで、ノーネクタイではありましたが。いくら、研修の場とは言え、Tシャツ・ジャージはいかがなものかと思った次第です。


 私が気にしすぎているのかと思い、このことを何人かの人に聞いてみたところ「福祉系の人はみんなそんなものだ」との事でした。ジーパン・リュック・スニーカーで企業訪問することも、なんの躊躇もないそうです。学校で福祉の勉強をして、そのまま事業所など福祉の世界に入るので、「支援者のビジネスマナー」など気にしていないのだとか。おそらく、学校でも習うはずはないでしょう。就活の経験でもあれば、会社訪問の服装くらいは、当然わかるのでしょうが。ただ、誤解の無いよう補足しておきますが、これらは一部の人たちです。すべての支援員とは違います。しかし、「こんなことも知らないの?」という人が増えたのも事実です。障がい者の就労が注目を浴びている昨今、「就労支援員」の資格制度の導入をぜひ検討して頂きたいものです。



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6月末の大阪は、G20大阪サミット一色でした。世界中のVIPが一度に大阪に集まるなど、今後もあるかないかの貴重なことだったと思います。警備や準備に携わった皆さんは本当にご苦労様でした。これだけの事が出来る日本を改めて見直しました。会議の様子を見ているといろいろな事が見えてきました。また、いろいろな階層で人的な質が低下いるのが気になります。
 
1.リーダー
G20のサミットで、各国の首脳が集まりましたが、やはりこの人が一国のリーダーで本当に良いのかと思う人が見受けられました。特にアメリカの大統領などは、世界との協調などまったく考えておらず、自国第一主義を押し付けようとしています。ビジネスマンとしては優秀なのでしょうが、ビジネスと政治・外交の世界とはまったく別のものです。前大統領の人権重視や世界との協調の施策をことごとくひっくり返しています。物事の判断基準を「損か得か」、「自分の選挙に有利か、不利か」だけで決めるのは正しいとは思えません。パフォーマンスが先行し、深い思慮は感じさせません。劇場型の「見せる」だけの姿の様に見えます。今回の3回目の北朝鮮との会談も、自身の大統領選挙に向けてのパフォーマンスだけだと思います。大統領就任直後に、北朝鮮と激しくののしりあっていた姿こそ、彼の本当の姿だと思います。ただ、選挙という公正な方法で選ばれているので、文句のつけようはないのですが・・・・。
 
 アメリカと並んで注目を集めたのが中国でした。メディアの扱いもこのふたつの国に特化しすぎたかも知れません。もう少し、会議の全体像や成果を報道してほしかったと思います。中国も急速に成長しすぎたひずみがあちらこちらで出てきました。最大の課題は、グローバルスタンダード(国際ルール)をもう少し勉強してもらうことでしょうか。国際舞台に立つと、どうも貧弱に見えます(体格は立派なのですが)。国の首席というよりも、田舎の村長の様に見えてしまいます。アメリカ同様、一国の代表としての品位に欠ける様に見えます。フランス・ドイツ・英国などの首脳は、今回はあまり目立たなかったですが、やはり存在感はありました。
 
今回のG20参加国で理解できない国の参加もありました。お隣の韓国です。以前も書きましたが私は韓国が大好きです。しかし、今の政権、特に大統領は国を代表する資質はないと思っています。なぜ参加国の中に入れたのか理解出来ません。そもそも国と国との約束を平気で破る、ウソをつく、事実を変えてしまうなど国としての体をなしていない国が国際会議に参加する資格などありません。今回の経済制裁も、私に言わせれば「遅い」のです。10月には天皇陛下の即位を祝うイベントがあり、各国からお客様をお迎えします。しかし、個人的には韓国の大統領だけには招待状は出してほしくないと思います。
 
2.議員
 今月は、参議院議員の選挙があります。すでに公示されているので、具体的な事は書けませんが、最近の国会の状況を見ていると、つくづく国会議員の質もずいぶん低下したものだと思います。国会議員に限らず、県会議員、市町村議員などすべての議員に共通していると思います。特に国会議員は国の最高機関なのですから、議員もそれなりの人が選ばれるべきなのですが、首をかしげる様な人がたくさんいるのが現実です。特に比例名簿の下位で当選した人たちの中には、存在感をまったく示せない人も多いのです。つまり、数合わせ要員の人たちなのです。存在感の無い議員は、言い換えれば要らない人たちなのです。この様な人たちに議席を与えないためにも定数は削減すべきなのです。
 
 実際、今月の参議院選挙では、野党も候補者選びに苦心したようです。それだけ、人材が居ないということでしょう。当選する可能性の無い人を無理に立候補させるのは、税金の無駄遣いというものです。供託金も、もったいないと思います。今の議員の多くは、私利私欲に走り「国民目線」で物事を考える人がすっかり減ってしまいました。選挙中と選挙後に態度が豹変してしまう人がなんと多いことでしょう。議員だけでなく、大臣にも??が付く人が増えたのも最近の傾向でしょう。明らかに、質が低下しています。発言を聞けば、頭の中身が透けて見えるものです。
 
 県会議員レベルでも、私の住んでいる奈良県では74歳の知事、85歳・83歳の県会議員と、質を論じる以前の人たちが君臨しています。奈良県民は「悪夢の4年間」を過ごすことになります。そろそろ本気で「知事・議員の定年制」が論議されるべきではないかと思います。私たち有権者も無関心ではなく、もっと関心を持って常に監視しておくべきではないでしょうか。「常に見られている」という緊張感があれば、とんでもない事は未然に防げると思います。一番いけないのは、無関心です。無関心層が増えれば喜ぶのは政治家だけです。まずは、投票には必ず行き、自分の考えを1票に託すべきだと思います。
 
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