ソウル駅から仁川(インチョン)空港に行く、空港特急 AREXの乗り場はソウル駅の地下7階にあります。東京駅が地下5階ですから、まだ深いホームです。
迷走している国はイギリスだけではありません。いちばん近い隣国、韓国もそうだと思います。慰安婦問題からはじまって、レーザー照射問題、国会議長の侮辱発言など、国家としての機能を失くしている様に見えます。「ウソをつく」「国と国との約束を公然と破る」日本との関係だけではなく、他の国からも信用度を落としています。隣国として心配になります。慰安婦問題などで騒いでいる人の中には、若い世代の人も結構な率でいます。先週も少し書きましたが、一部の「アジテーター」にあおられて、何も分からずに参加しているのでしょう。大変危険だと思います。
「竹島」という日本の領土を奪っておいて、日本の事を逆に「どろぼう」呼ばわりするなど、もう支離滅裂です。極めつけは天皇陛下を侮辱するなど国としては、絶対やってはていけない事を平気でやるなど、もう国としてのガバナンス(統治)がとれていないのです。国家としての体裁を保っていませんし、機能不全の様にも見えます。キャンキャンと吠えるだけの子犬の様に思えます。この様な状況でも我が国は今のところは冷静に「大人の対応」をしているので頼もしく思います。官房長官のコメントもきわめて冷静沈着です。気の短い私には、逆に「もう少し怒れよ」と思う事もあります。
ここまで書くと、「お前は嫌韓派か」と言われそうですが、実は韓国は大好きです。ほぼ毎年1回は行っています。文化や土地の人たち、韓国ドラマも大好きです。すべての季節に行っています。それぞれの季節の良さを感じて帰ってきますが、やはり花の多い春や、紅葉が美しい秋がどうしても回数的には多くなっています。ツアーではなく、ほとんどが個人旅行です。おかげで、東京の地下鉄より、ソウルの地下鉄の方が詳しくなりました。最近は、1日は地方へ日帰りの小旅行にも行っています。地方の文化に触れる楽しみも覚えました。日本では失われてしまった、「年長者を敬う心」もまだ残っています。地下鉄でも、若者が席をゆずってくれます。食事も日本語メニューのあるレストランではなく、街の食堂で食べられる様になり、行きつけの店も何軒も出来ました。地元の市場のキムチ売りのおばさんとも友達になり、行く時にはお土産を持っていくようにもなりました。
あるとき地元の人にも人気のある、ソウルの食堂で食事をしていると、相席になった80代と思われるおじいさんから、日本語で話しかけられました。韓国で70、80代の人は結構日本語を話せる人が多いのです。たわいない雑談からはじまりましたが、そのうちに「今の韓国と日本の関係を君はどう思うか?」と聞かれたのです。ヤバイと思いました。アウェイで政治の話は絶対避けなければなりません。差しさわりのない無難な内容で言葉を選んで話しました。しかし、そのおじいさんは意外な事を言ったのです。「今の韓国の政府は間違っている。一番近い日本と仲よくしなくてどうするのか」と現政権を痛烈に批判するではありませんか。
これを聞いて、すっかり安心して食事ものどを通る様になりました。ひとりだけの考えで決めるのは早計かもしれませんが、やはり一般市民の感覚が正しいのです。現に、この10連休に海外に行く人のトップは韓国ですし、韓国からもたくさんの観光客が来日しています。一般市民レベルでは「反日」も「反韓」もありません。日本に対して、悪意をもった一部の人による「あおり行為」によって世論操作されているだけで、決して「民意」ではないことが分かりました。地方へ行っても、みなさんとても親切にしてくれます。そのおじいさんが「この店のキムチは韓国人の私が食べても辛い。スープにつけて唐辛子を洗い流して食べるとちょうどよくなるよ」親切に教えてくれました。やはり、こういう体験が出来るのが個人旅行の楽しさでしょうか。
韓国は政権が変わるたびに、前政権が決めた事を全否定する事を繰り返しています。これでは、国際的な信用も低下するばかりです。先ほど書いた様に今の所は、日本は韓国に対して「大人の対応」をしていますが、これ以上悪化すると、日本は韓国に対し経済制裁などの措置に出るでしょう。韓国の経済はぜい弱です。少し経済制裁を加えれば、たちまち大混乱に陥る可能性があります。その時になって「あの時、日本に対してあんな態度を取らなければ良かった」と言っても遅いのです。イギリスの混乱を見て、よけいに感じます。なぜか、イギリスと韓国が重なって見えるのです。大好きな国だけに、そんな事にならない事を祈っています。市場のキムチ売りのおばさんとの約束もありますので・・・。