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障がい者の就労と自立を応援します

2018年12月

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 先週と同じく、大阪駅からの夕景です。平成最後の年末と暮れゆく夕日を掛けてみました。
 
メールマガジン発行 95 (昨年比-3)
 ほぼ、日曜日と水曜日に配信できたと思います。どうしても、日曜日や水曜日が不在になる時は休刊とさせて頂きました。最長で10日間ほど留守にした時がありました。3-4回あったと思います。これは、システム上自宅のパソコンからしか配信出来ない様にしている為、外出先のモバイルからは配信出来ないからです。もうひとつの理由は、みなさま方のアドレスなどの情報が外部流出しない様に、自宅のPCだけで管理しているセキュリティー上の理由です。読者数は正確にはカウントしていませんが、微増だと思います。配信の手間は何人になっても同じなので、お友達やお知り合いにご紹介して頂ければ結構です。また、今年初めての試みとして、特別なテーマ、例えば経営者向けの記事などは、経営関係などの方に特別配信させて頂きました。
 
ブログ更新 52回 (昨年比 +1)
「日曜コラム」として毎週更新する事が出来ました。これは、メールマガジンと違い、使用しているヤフーブログにはアップする日時を指定する機能があるので、これを使用しています。この為、毎号アップする事ができました。書くのは苦になりませんので、「ボケ防止」を兼ねて書き留める習慣をつける様にしています。ただ、毎週アップすれば良いのかという気が最近しています。お気づきの読者の方もおられると思いますが、最近自分でも内容の質が落ちていると感じています。表現力が稚拙なのが一番の原因なのですが、ネットという言わば公共のメディアを使用しているので言いたい事をストレートに表現できないというジレンマを抱えています。政治や思想的な事に関しては、出来る限りニュートラル(中立)を心掛けているのですが、これが結構「ストレス源」になっているのかも知れません。
 
読んだ本 88(ハードカバーのみ、雑誌は除く) (昨年比 +12)
ここ数年、寝る前にベッドの中で1時間から1時間半の読書が生活の一部になりました。ほとんどが図書館から借りる本ですが、常時2-3冊は必ずベッドサイドにおいてあります。単純計算すると1週間に約1.7冊ほどになります。3-4人の作家を集中的に読みます。そんなに難しい本は読みません。推理小説の様な軽い本です。月にあと1冊増やせば、年間100冊も可能かも知れません。ただ、歳とともに目が悪くなってきている様で、文字がかすむ様になりました。
 
観た映画 10 (昨年比 +3)
 昨年よりは増えたとは言え、ピーク時の半分以下になってしまいました。月に1回も見ない月もありました。一番の要因は、観たいと思う映画が少なかったことです。テレビで宣伝する様な映画は、大抵が期待外れに終わりました。以前にも書きましたが「映画は映画館で観る」というのが私のこだわりです。これはいつまでも守っていきたいと思います。
 
番外 ダイエット マイナス1.5キロ (昨年比 -3キロ)
 8年続けて、未達成です。体重の10パーセント・7キロ減量の目標に対して、結局は変化なしです。この春からかかりつけ医の先生が代わった事を以前書きました。やはり同じ事を言われています。先生から「70歳になったのを機会に、全身の検査をしてみましょう」と言われ、この秋にいろいろな検査を受けました。幸いほとんどが「年相応」という事で、加齢によるものでした。最後に管理栄養士さんからの食事指導もありました。食事を作る家人とふたりで受ける様にとのことで、ふたりして聞きに行きましたが、ふたりともほとんど「スルー」しておりました。「食べたいものを好きなだけ食べたらええねん」と言うのが家人の、私は「ビールは毎日飲む」が持論なので、一生私がダイエットに成功することはないと思います。
 
ご愛読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
 
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 先週、用事があり梅田に出ました。もう街はすっかりクリスマスモードでした。
 
 今年最後の3連休です。また、今週末からほとんどの方は年末年始の休暇に入られると思います。楽しみにされている方も多いことでしょう。私の様に、365連休の人間にとっては、無縁の行事になりました。先日、ある旅行会社が各国の有給休暇の取得状況に関する調査結果を発表していました。それによると日本の有給休暇の取得率は、調査した19ヶ国中最下位でした。調査を開始してから3年連続して最下位だそうです。うなずける結果だと思います。私自身も現役の時は有休休暇を取る事に「後ろめたさ」を感じていた世代でした。
 
 年末年始休暇やお盆休みの様に、全員が揃って休む休み方に余りにも慣れ親しんできたせいもあるかと思います。帰省ラッシュがニュースの定番になるのはいつものことです。有休休暇の使い道のほとんどは、自身または家族の病気、冠婚葬祭(特に予定の立たない不幸ごと)、帰省などに使われています。私自身がそうでした。旅行や自分の趣味の為という用途はまだまだ少ない様です。フレックスタイムという働き方があるように、休暇にもフレックスな考え方を取り入れてもよいと思います。子どもが小さくて学校などの制約が無ければ、もっと自由な休暇の取り方を進めるべきでしょう。
 
 働き方改革は盛んにいわれていますが、休み方についての論議が足りないと思います。つまり、働き方改革とは「休み方改革」だと私は思っています。「働く時は目いっぱい働く、休む時は徹底して休む」という休み方は日本人にとって苦手です。休み中は一切仕事の事は考えず、自分と家族の為に休暇を使ってはいかがでしょう。これには、企業や自治体などの理解が不可欠です。
1日あたり何時間までとか、すぐ数値で規制したがるのが行政の体質です。しかし、実際に仕事をしていけば、徹夜してでもやり遂げなければいけない事は、普通にあります。決して長時間労働を肯定する積りはありませんが、これが仕事の現実なのです。その代り、代休や振り替え休日は必ず取得するというメリハリをつければ良いのです。
 
ある大手の広告代理店が社員の過労死の再発防止対策として、本社ビルの電源を夜9時に一斉に落とすという対策をして、ニュースになりました。私はこのニュースを見てこの会社の経営者は本質的な事が理解出来ていないと思いました。広告代理店の仕事には、イベントや締切りでそれこそ、徹夜でする仕事はいくらでも発生します。必要なのは一律の規制ではなく、管理職による「正しい労働時間の把握」なのです。管理職の仕事には「働かせる」だけでなく「休ませる」ことも仕事だという認識をすべきです。このあたりの管理職への教育が全体に充分でないと思います。
 
 若い人たちが率先して、有休休暇を取る風土を作って頂きたいと思います。また、管理職の方も「自分が居なければ組織が回らない」と考えがちです。あなたが居なくても、ちゃんと組織は回ります。それが組織なのです。勤勉さと休まない事は別です。仕事と休みのメリハリをつける事が本当の働き方改革ではないでしようか。コンビニや宅配業界、デパートなどにも、元日休業の動きが広がっています。大変良いことだと思います。誰だって家族一緒にお正月を過ごしたい思いは同じです。私たちも多少の不便は協力したいと思います。昔は、正月三が日はみんな休みでしたから。
 
ただ、経営者は1365日会社の為、社員の為に働いて頂かなければなりません。それが経営者の使命なのです。経営者は労働者ではありません。労働基準法も適用されません。ゴルフも接待も必要でしょう。しかし、24時間、365日会社と社員の事を考えてもらわないといけません。但し、せめて元旦だけは休んで頂きましょう。
 

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 9月に植えた白菜が収穫期になりました。写真の様に結束しておけば、畑で1月末ごろまで長期保管が出来ます。
 
 前々回は、普通高校に通う支援の必要な生徒の厳しい現実について書きました。今回は、特別支援学校(奈良県では養護学校)について書いてみたいと思います。奈良県には10校の特別支援学校があります。この内訳は、ろう、盲、病弱・肢体不自由などに特化した学校が4校、主に知的障がいのある児童、生徒のための学校が5校、軽度の知的などの生徒を対象とした、就労を目指すための高等養護と呼ばれる学校が1校という構成です。少子化で児童・生徒の数が減少している中で、支援学校への入学者は増加しています。これは、特別支援学校への認知度が高まり、支援学校へのハードルが下がったことによると思います。昔は保護者、特に祖父母が支援学校に入る事を反対する事例がたくさんあったと聞いています。
 
特に就労を目指す支援学校については、ほぼ9割ほどが一般就労やA型事業所など福祉就労に進んでいます。しかし、主に知的障がいの子ども達が通う、一般の支援学校では約1015%前後しか就労出来ていません。ほとんどが卒業後、生活介護など福祉事業所へ通うことになります。毎年支援学校の卒業生の進路について調査していますが、ほぼ同じ傾向がここ数年続いています。就労すればいいのかという訳ではありません。特別支援学校の目標は就労だけではない事も十分認識しています。「特別支援学校を職業訓練校にしないで!」と言う保護者の声も理解出来ます。一般の生徒であれば、大学へ4年通って進路を決めるという選択肢があるのですが、支援学校の場合には、卒業後の進路は、福祉か就労かという2者択一を迫られるのです。
 
 その結果、どうしても生活介護など福祉事業所への選択肢が増える傾向があります。しかし、生活介護に行くのは、どう見てももったいない、B型事業所なら十分福祉就労出来ると思われる生徒も、生活介護へ「流れていく」現象がみられます。確かに、特別支援学校を卒業した時点で、一般就労出来る生徒は限られています。受け入れる企業の理解に助けられているところも大きいのです。また、また保護者の心理として、まだ18歳なのに今からしんどい就職の道を選ばせるのはかわいそうだとの親ごころも働くのでしょう。ここ2-3年、自立訓練2年プラス就労移行2年の組み合わせで、就労に取り組む形が出来てきましたが、まだ試行錯誤の段階で評価できる所までは至っていません。ただ、卒業後の選択肢が増えるのは良いことだと思います。
 
 現実には就労するには厳しい重度の生徒もたくさんいます。なにがなんでも、就労という積りはありません。ただ、就労する事によって「人の役にたつ」「人から必要とされる」ことで社会の一員であることを感じて欲しいと思っています。すぐに就労は出来なくても、必要な支援を自分の言葉で他人に伝えられる事が、自立への最低条件だと思います。特別支援学校の最終的な目標は、このあたりにあると思います。さらに「自分で考え、自分で決める」これが出来れば、親亡き後の心配もかなり軽減されるのではないかと思います。
 
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 今年の秋はパタパタしていて、奈良公園の定点撮影ができませんでした。写真は4日にiPadで撮影したものです。
 
 障害者週間も今日で最終日となりました。奈良では特に障害者週間に関連したイベントもなく例年通り?1週間でした。ただうれしいニュースもありました。今年のNHK障害福祉賞の最優秀賞に奈良の山口 歩さんが選ばれました。すでにニュースなどでご覧になった方も多いと思います。障がいを持つ子どもの母親として、いろいろなご苦労もあったかと思いますが、それを感じさせない明るく、バイタリティーのあるお母さんです。地元の奈良から最優秀賞の方が出たことは大変喜ばしいことです。
 
 毎年、障害者週間に天皇・皇后両陛下は近郊の障がい者施設をご訪問されています。1996年から続けておられるという事で本当に頭が下がります。両陛下の障がい者に対する思いやりやご理解は大変深いものがあり、皇族のみなさんも同様にその意思を受け継がれているようです。ただ、残念なのは各自治体の首長が障害者週間にはなんの関心も示さないという事です。私が知っている限りでは、あいサポート運動発祥の地である鳥取県の平井知事くらいではないでしょうか。
 
奈良県では天理市が唯一、障害者週間の1日を「障害者の日」として制定しています。個人的な見解ですが、奈良県内では、生駒市、天理市、大和郡山市、三宅町、河合町、王寺町などの首長は障がいや障がい者に大変理解があると感じています。残念ながら知事が障がい者施設や特別支援学校を訪問したようなニュースは見た事もありません。会社でも自治体でもトップの姿勢が、社員や職員に大きな影響を与えます。せめて、障害者週間には、イベントに参加されてはいかがでしょうか。また、せっかくあいサポート運動をしているのですから、障害者週間くらい知事自身が「あいサポーターバッジ」を着けて頂きたいと思います。ちなみに鳥取県の平井知事は、公式の場に出る時は1年中着用されています。
 
組織の上に立つ人ほど、部下からの報告を鵜呑みにするだけではなく、自分自身の目で現場を見る必要があります。残念ながら、奈良県の場合は知事が官僚出身という事もあり、現場へ足を運ぶという発想はほとんどありません。障がい者スポーツや芸術祭などの入賞者が出ても、知事室へ表敬訪問する形が奈良県では定番のスタイルとなっています。知事自身で会場や施設などの現場に足を運ぶことはありません。報告を受けて知ってはいても、知事自身が障がい者が働く姿など見た事がほとんどないのです。せめて自分自身で、障がい者施設や特別支援学校を見れば、障がい福祉対する考え方も変わってくると思います。
 
今年は中央官庁での障がい者の雇用数の水増しという前代未聞の不祥事が発生しました。改めて、世の中の障がい者に対する理解が足りない事を知らされました。この様な不祥事が発生した後の障害者週間だったので、いろいろなイベントで障がいや障がい者に対する理解啓発が行われるかと期待していたのですが、残念ながら目につく取り組みはありませんでした。1日と8日に「まほろばあいサポーター研修」をさせて頂きました。残念ながら、奈良県のサポーター数は、人口比で約1.5%程度と鳥取県の11%には足元にも及びません。奈良県ではまだまだ知られていないので、行政の奮起を期待したいところです。
 
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今年最後で、平成最後の12月に入りました。平成を振り返る特集記事や番組が増えてきた今日この頃です。写真は京都府精華町のけいはんな公園です。(1124日撮影)
 
 毎年、123日から9日は内閣府主催の「障害者週間」です。まだまだご存じの方は少ないかと思います。障がいを持つ人たちへの「差別の禁止と、合理的配慮の提供義務」という法律が施行されて、来年の4月でまる3年になります。なじみの薄い言葉なのと、法律なのでなかなか世の中に認知されるまでには時間が掛かるようです。障がい者への少しの配慮があれば、みんな気持ちよく生活できる「共生社会」が実現します。障がい理解のための「あいサポート運動」もなかなか広がりません。昨日も公民館で「あいサポーター研修」をやらせて頂きましたが、奈良県のサポーター数は、9月末で約2万人しかおらず、人口比ではたった1.54%です。ちなみにこの運動の元祖の鳥取県では、人口比11.6% がサポーターとして登録されています。また、同じ時期に始めた長野県は、奈良県のほぼ2倍以上のサポーターがいます。
 
 この様に一般市民への障がい理解はまだまだ進んでいないのが、現状です。障がい者専用駐車場に堂々と車を止める健常者。優先座席でお年寄りを立たせて、スマホに夢中に若者など、例をあげればキリがありません。パラリンピックも障がい理解のよい機会になると思います。ただ、障がい理解というのは、劇的に進むものではありません。地道な広報が必要になります。ヘルプマークもなかなか浸透していません。ポスターはたまに見るのですが。
 
 ことしの初めに、ある発達障がいを持つ子どもの保護者から相談をうけました。公立の普通高校の3年生なのですが、障がい特性から授業で板書が出来ない為、困っているとのこと。私にすれば「なんで3年生になって」との思いもありましたが、結果論なのでこれからのことを一緒に考えることにしました。話を聞くとパソコンもタブレット端末も使えるとのことなので、タブレット端末の授業への持ち込みを許可してもらって、写真に撮ることを提案しました。実際の使用事例なども説明し、学習障がいに持つ人にとって、タブレット端末が非常に有効なことを知ってもらいました。学校に話に行く前に、私が教育委員会に問い合わせをすると、許可する裁量権は各学校の校長にあるとのことでした。個人的には、教育委員会が指導してくれても良いのにと思いましたが、教育委員会としての判断を避けられた様でした。
 
 保護者が学校へ依頼に行く前に、アドバイスをしました。障がいのある生徒にとって、タブレット端末を授業で使用するのは、「適切な合理的配慮」になるので許可してもらう様説明する様話しました。本当は同行出来れば良かったのですが、先約があり行けませんでした。結論は「タブレット端末は不可だが、カメラなら良い」との、何とも不可解な理由でした。理由は、タブレット端末はいろいろな学習機能が使えるので他の生徒との公平性が保てないとの理由でした。この結論がでたのが、卒業まであと半年を切る時期でした。この学校でのこれ以上の交渉は無理だと判断し、進学する専門学校入学時に再度、おなじ轍を踏まない様、最初に依頼することで、とりあえず終わりにしました。本来、障がいのある生徒たちにとって、もっとも「合理的配慮」を提供しなければいけない教育現場でもこれが現実なのです。
 
 

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