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障がい者の就労と自立を応援します

2018年10月

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 何年か振りに、一泊でドライブ旅行に行って来ました。きっかけは、3月に電気自動車に乗り換えて、ロングドライブをしたことが無かったことと、NEXT西日本が、京都・若狭・びわ湖周遊の定額乗り放題のキャンペーンをやっていたからです。エリア内であれば、途中で何回乗り降りしても、定額で回れるものです。(ETC限定事前申込み制) 乗り方にもよりますが、普通に周遊するよりも約半額近く安く回れました。
 
 自宅近くのインターから、京奈和自動車道に乗ると、城陽のジャンクション経由で主要高速につながる様になり、便利になったこともあります。まず、京都縦貫道に乗り舞鶴を目指しました。途中、福知山で一旦下りて道の駅で休憩したのち、舞鶴で昼食。コースは舞鶴→若狭・三方五湖→敦賀()→長浜→八日市→京都→奈良と約450キロのドライブでした。疲れは感じませんでしたが、我が家は家人が運転できないので、私ひとりの運転なので、年齢的にはこの位がちょうど良かったようです。
 
・ビートルズ世代
舞鶴の目的はふたつ、海上自衛隊の基地と赤レンガパークの見学です。土日に限り、海上自衛隊の基地が岸壁から見学できます。乗船見学は出来ませんでしたが、護衛艦「あたご」や「ひゅうが」というおなじみの護衛艦を間近で見る事ができました。基地の見学後、隣接した赤レンガパークに回りました。明治時代の赤レンガの倉庫群が保存・整備されて公園の様な施設になっています。ちょうど、秋のイベントをやっていて、沢山の人で賑わっていました。たまたま入った、会場でなんと「ビートルズ展」をやっていたのです。私たち団塊の世代は別名「ビートルズ世代」とも呼ばれています。それほど、強くビートルズの影響を受けたのです。会場に入ると、黄色い潜水艦のディスプレイが出迎えてくれました。”We all live in a Yellow submarine”というフレーズが自然に出てきたのが不思議でした。50年以上前の話です。物忘れが多くなった年齢になっても、若い時に覚えた歌詞が今も鮮やかによみがえった事に自分でも驚いた次第です。
 
 会場のカフェで休憩しながら、懐かしいビデオを観てしばし青春時代の想い出にひたる事ができました。ひとつひとつの曲に想い出がよみがえり、感慨にふけっていました。小一時間いたでしょうか。アップテンポの曲もいいのですが、私はスローバラードが好きでした。「イエスタデイ」「ヘイジュード」「ミッシェル」「ノルウェーの森」などがお気に入りです。今でもパソコン作業をする時には、よくBGM代わりにかけています。家族向けのイベントが多い中で、この様な企画をしてくれた人たちに感謝・感謝でした。
 
・地方都市の衰退
今回の旅では、舞鶴と敦賀のふたつの街を通りました。舞鶴はたまたまイベントをやっていたので、見かけは賑やかでしたが、大通りを通ると、シャッターの下りた商店街が目につきました。元々、戦後の引き上げ街として発展したので、時間の経過とともに衰退としたのは分かるのですが、大きな産業もなく、若者たちは都会に出ているのでしょう。もうひとつの街、敦賀も同じでした。現役のころ、敦賀には仕事でよく行きました。それも長期で出張した事もあり、よく知っていたのですが、やはりさびしい街に変わっていました。駅前の全国チェーンのホテルに泊まったのですが、夕食を食べに駅前通りを歩いても、ここもシャッターが下りた店が目立ちました。奈良の夜も寂しいですが、そんなものとは比較にならない寂しさです。学生はいても、若者の姿はほとんど見かける事はありませんでした。
 
 地方創生と良く言われます。担当の大臣もいます。しかし、これだけ東京への一極集中が進む中、ちょっとやそっとの事では再生などできないのではないかと感じます。いくらインターネットですべてがつながる様になっても、やはり人は情報源のあるところに集まるのでしょう。どちらの街にも外国人は見かけませんでした。外国人が訪れるには、魅力に欠けるのだと思います。改めて、地方の問題は根が深いと感じた次第でした。救いは、地魚を看板にしているお店で食べた新鮮なお刺身と魚料理でした。大阪あたりのお店で食べたら、5-6千円は取られる様な料理が2千円ほどで食べられたのは感激でした
 

イメージ 1 保育園の子どもたちが、お散歩でドングリ拾いをしていました。私の自宅周辺は比較的緑も多いので、この時期ドングリもたくさん落ちています。奈良にはドングリを集めて奈良公園の鹿のエサを寄付するボランティアもあるようです。

 NHKスペシャルという番組で、爆笑問題が司会をしているお金や経済問題をテーマにした番組がシリーズ放映されていて見ています。将来起こりそうな事をゲストを迎えて、分かりやすく解説しています。AIの進歩で将来無くなる職業などの論議もありました。何事にも心配性な私ですが、この事にはあまり心配していません。人間には知恵があります。かならず、新しい仕事を創出してきた歴史があります。AIだけではなく、過去の技術革新でも無くなった職業はたくさんあります。電話交換手、キーパンチャー、タイピスト、駅の改札係などなど。しかし、私たちは、それに替わるたくさんの新しい仕事を生み出してきたのです。


 障がい者の就労支援をしていると、就労希望の人たちの結構な比率で「事務職」を希望しています。先月の支援者研修でも話をさせてもらったのですが、職業を選ぶ時には、世の中のニーズやトレンドを見極める必要があります。事務職は、求人倍率が1.5倍近い今でも、業種ごとの倍率では、0.3倍程度しかありません。一方、メガバンクでは今後の事務職の大幅なリストラを計画しています。今後、AIやロボットへの置き換えで、極端に需要が減少する職種なのです。さらに、キャッシュレス化の加速がますます人員を減らす事になります。運よく、事務職に就職出来ても、この先何年続くかと不安を抱えながら働かなければなりません。


 せっかく、事務職を目指している人達に水を差す積りはないのですが、今後の職種選びにはこれから先の時代の変化を見極めて欲しいと思います。その為には、情報のアンテナを常に高く上げておく必要があります。また、AIでは出来ないようなクリエィティブな仕事や、システムエンジニアなどは、今後も需要が高そうです。そういう意味で、就活中の若者にとっては、いくら売り手市場だといっても厳しい現実が待っています。


 最近の若者の特徴に海外で働きたいという人たちが減っている事です。海外にはまだまだたくさん若者が活躍できる仕事がたくさん残っています。一方で海外から、日本に働きに来る人たちは増えています。若者の海外旅行者数も減っています。今、海外旅行を支えているのは私たちシニア層なのです。今、世界はグローバル化しています。日本だけでなく、グローバルな視点で仕事を探して頂きたいと思います。私も海外駐在の経験がありますが、最初に思ったのは「もっと若い時に出ておくべきだった」です。ぜひ若者には、世界へ羽ばたいていただきたいものです。「自宅から通勤できる会社が希望です」では、もったいなさ過ぎます。



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 ようやく秋らしい青空が戻ってきました。運動会や稲刈りもピークです。
 
 中国で仕事をしている後輩が、国慶節の休暇を利用して一時帰国してきました。久しぶりに旧交を温め、最新の中国事情を聴かせてもらいました。以前このコラムで中国製のスマートウォッチの事を書きました。なかなか侮れない国だと書きましたが、まさにそれを裏づける様な話がたくさん出て来ました。先進国の中で、日本とドイツが遅れている分野があります。トップは韓国で中国が2位です。さて、なんのことでしょう?
 
 答えは、キャッシュレス化の普及率です。中国が2位とされていますが、都市部だけで比較すれば、恐らく中国が1位だと思います。中国の都市部で駐在生活をおくる為には、スマホ決済が不可欠だとの事でした。例えば、パン屋でパンを買うにも現金を出すと「おつりがない」と言われて買えなかったそうです。また、駐在員の足となるタクシーの利用も、流しはほとんどつかまらず、スマホの「タクシー配車アプリ」から行き先を打ち込むだけで、近くにいるタクシーのナンバーが通知され、その車が近づいてくれば、ナンバーを確認して乗り込むだけだそうです。行き先を言わなくても、漢字で入力して呼んでいるので、しゃべれなくても目的地まで乗せて言ってくれるとのことです。
 
 日本でも、タクシーの配車アプリは都市部でようやく実験段階に入ったところですが、中国ではすでに生活の一部になっている様です。韓国にはよく行きますが、やはり現金で支払いしている人の少なさに驚いた事があります。コンビニでもほとんどの人がスマホで支払しています。中国も韓国もスマホと連動したキャッシュレス化がすっかり生活の中に浸透している様に思います。
 
 しかし、先日の北海道の地震で、北海道ほぼ全部が大規模停電に見舞われました。この時の情報源は、ほぼラジオだったそうです。インターネットやSNSも基地局に電気が供給されなくては使えなかったのです。もちろん、短時間の非常用電源は大規模基地局にはありますが、すべての基地局が備えている訳ではありません。コンビニも電気とネットワークでつながっているので、レジも使用出来ない訳です。この様に、いくらIoTが進化しても、電気がなければ役にたたない「ぜい弱性」があるのです。電気も空気と同じように、普段は意識されることも無くなりました。ある事があたり前に慣れてしまっています。
 
 電力の供給が止まれば、ほぼすべてのインフラが失われます。危機管理としての電力の確保について必要性を改めて感じました。特に電力は備蓄出来ないという致命的なリスクがあります。行政や企業、金融機関などのコンピューターシステムには、突然の停電でも、データーを安全にセーブして、シャットダウンさせる無停電システムを備えています。このため、北海道の地震の時も、通電が再開されれば、すぐ通常にもどりました。(個人用のUPSという無停電システムもあります)
 
映画で見た様な発電所がテロにあうことも、真剣に考える必要があるかも知れません。(根が心配性なので・・・・) 北海道の地震でさえ、あれだけの混乱になりました。これが中国や韓国で起こったら、とんでもない事態になると思います。たぶん対岸の火事の様な見方をしているのでしょう。便利の裏にはリスクもあることを改めて認識したいと思います。
 
 


イメージ 1 白菜を植え付けてから、2週間半ほど経ちました。成長が早いので、もうこんなに大きくなりました。ただ、葉が柔らかいので虫か好んで食べます。管理が大変です。
 今年も、ノーベル賞の授賞者が日本から出ました。誇らしいことだと思います。今年の受賞者である本庶教授の記者会見からはいろいろな事を学ばせてもらいました。

・自分の目で確かめる大切さ
 教科書を信じるな」と聞いて、小・中学生の子ども達はびっくりした事だと思います。「自分の目で確かめる」ことの大切さを語られています。まったく同感です。私は現役時代に「現場主義」を徹底して教えられました。現場に行って、自分の目で見る、自分の耳で聞くなど現場でしか分からない事を五感を研ぎ澄まして感じ取る様にしました。装置のトラブルがあれば、まず現場にとんで行き、目や音で異常の状態を確かめたものでした。


 障がいを持つ子ども達のための、事業所選びにも同じことが言えると思います。保護者の方からよく質問を受けます。「事業所もたくさんあって、どこを選べば良いかか分かりません。いい所を教えてください」。確かに、たくさんあるので迷われると思います。私の答えはいつも決まっています。「実際にあなたが、その事業所に出向いて自分の目で確かめてください。自分の子どもを安心して任せられるかどうか、環境やスタッフの対応など、自分の目で見て決めてください」と言っています。決して、豪華なパンフレットや理事長の上手な説明で決めるのではなく、自分自身の目で確かめる事によって、後でなにかあっても後悔しないと思います。


・最後まであきらめない大切さ
 手前ミソですが、サポート21・ならのホームページにも「私のモットー」のひとつに挙げています。特に研究職の人はそうだと思います。私なんかは凡人ですので、過去何回もギブアップした事がありますが、本庶先生は一度もあきらめた事がなかったそうですから驚きです。やはり凡人にはない、執着心と精神的な強さがあったのだと思います。先週のブログにも書いた「ガマンするこころ」と通じるものがあるかと思います。


 スポーツにも共通すると思います。負け試合だと思っていても「最後まであきらめないこころ」をもっている人やチームは必ず成長します。その日の負けを、次の試合への「勝つ気持ち」へつなげていけるのだと思います。仕事にも通じるのではないでしょうか。断られても、断られても何回も足を運んで、やっと認めてもらい契約が取れた事もあるかと思います。すべての事に通じる言葉だと思います。だれでも言えそうな言葉ですが、やはり本庶先生の様な方から直接聞かされると、一層の説得力があるものです。タイガースも最終ゲームまで応援したいと思います。


・基礎研究の大切さ
 本庶先生は私たちにとって耳の痛い事も言われました。最近の風潮はすぐに成果の出る研究が好まれると言われました。また、目先の利益を追求する傾向があるとも批判されていました。確かにおっしゃる通りだと思います。基礎研究というのは、決して華々しい成果が出るものでもなく、すぐに利益につながるものは滅多にないものです。また、基礎研究にはなかなか予算も付かない為、今回のノーベル賞の賞金を基金として寄付されるそうです。


 昔は、メーカー(企業)でも研究所を自前で持っていて、基礎研究からやっていました。薄型テレビやスマホに使われている「液晶」や太陽光発電でおなじみの「太陽電池」などは、企業の長い基礎研究から製品化されました。今、この様な企業は少なくなりました。自社で持っていない技術は他から買う様になりました。中国の様に開発部門を持たず、既成の技術を寄せ集めて作る方が楽だからです。今や企業が自前で研究所を持てる時代ではなくなりました。せいぜい、大学のスポンサーになって、共同研究するくらいです。それだけ、企業も余裕が無くなって来たのでしょう。5年先や10年後の成果を待っていられなくなってしまった様です。


 それにしても、先生はゴルフがお上手だとお見受けしました。エージシュート(年齢と同じスコア(以下も含む)で回る事)を目標にされているという事なので。いつもは80前後で回っておられるのでしょう。一日も早い達成をお祈りします。ホールインワンより確率は高いと思います。ぜひ、朗報をお聞きしたいものです。


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