何年か振りに、一泊でドライブ旅行に行って来ました。きっかけは、3月に電気自動車に乗り換えて、ロングドライブをしたことが無かったことと、NEXT西日本が、京都・若狭・びわ湖周遊の定額乗り放題のキャンペーンをやっていたからです。エリア内であれば、途中で何回乗り降りしても、定額で回れるものです。(ETC限定事前申込み制) 乗り方にもよりますが、普通に周遊するよりも約半額近く安く回れました。
自宅近くのインターから、京奈和自動車道に乗ると、城陽のジャンクション経由で主要高速につながる様になり、便利になったこともあります。まず、京都縦貫道に乗り舞鶴を目指しました。途中、福知山で一旦下りて道の駅で休憩したのち、舞鶴で昼食。コースは舞鶴→若狭・三方五湖→敦賀(泊)→長浜→八日市→京都→奈良と約450キロのドライブでした。疲れは感じませんでしたが、我が家は家人が運転できないので、私ひとりの運転なので、年齢的にはこの位がちょうど良かったようです。
・ビートルズ世代
舞鶴の目的はふたつ、海上自衛隊の基地と赤レンガパークの見学です。土日に限り、海上自衛隊の基地が岸壁から見学できます。乗船見学は出来ませんでしたが、護衛艦「あたご」や「ひゅうが」というおなじみの護衛艦を間近で見る事ができました。基地の見学後、隣接した赤レンガパークに回りました。明治時代の赤レンガの倉庫群が保存・整備されて公園の様な施設になっています。ちょうど、秋のイベントをやっていて、沢山の人で賑わっていました。たまたま入った、会場でなんと「ビートルズ展」をやっていたのです。私たち団塊の世代は別名「ビートルズ世代」とも呼ばれています。それほど、強くビートルズの影響を受けたのです。会場に入ると、黄色い潜水艦のディスプレイが出迎えてくれました。”We all live in a Yellow submarine”というフレーズが自然に出てきたのが不思議でした。50年以上前の話です。物忘れが多くなった年齢になっても、若い時に覚えた歌詞が今も鮮やかによみがえった事に自分でも驚いた次第です。
会場のカフェで休憩しながら、懐かしいビデオを観てしばし青春時代の想い出にひたる事ができました。ひとつひとつの曲に想い出がよみがえり、感慨にふけっていました。小一時間いたでしょうか。アップテンポの曲もいいのですが、私はスローバラードが好きでした。「イエスタデイ」「ヘイジュード」「ミッシェル」「ノルウェーの森」などがお気に入りです。今でもパソコン作業をする時には、よくBGM代わりにかけています。家族向けのイベントが多い中で、この様な企画をしてくれた人たちに感謝・感謝でした。
・地方都市の衰退
今回の旅では、舞鶴と敦賀のふたつの街を通りました。舞鶴はたまたまイベントをやっていたので、見かけは賑やかでしたが、大通りを通ると、シャッターの下りた商店街が目につきました。元々、戦後の引き上げ街として発展したので、時間の経過とともに衰退としたのは分かるのですが、大きな産業もなく、若者たちは都会に出ているのでしょう。もうひとつの街、敦賀も同じでした。現役のころ、敦賀には仕事でよく行きました。それも長期で出張した事もあり、よく知っていたのですが、やはりさびしい街に変わっていました。駅前の全国チェーンのホテルに泊まったのですが、夕食を食べに駅前通りを歩いても、ここもシャッターが下りた店が目立ちました。奈良の夜も寂しいですが、そんなものとは比較にならない寂しさです。学生はいても、若者の姿はほとんど見かける事はありませんでした。
地方創生と良く言われます。担当の大臣もいます。しかし、これだけ東京への一極集中が進む中、ちょっとやそっとの事では再生などできないのではないかと感じます。いくらインターネットですべてがつながる様になっても、やはり人は情報源のあるところに集まるのでしょう。どちらの街にも外国人は見かけませんでした。外国人が訪れるには、魅力に欠けるのだと思います。改めて、地方の問題は根が深いと感じた次第でした。救いは、地魚を看板にしているお店で食べた新鮮なお刺身と魚料理でした。大阪あたりのお店で食べたら、5-6千円は取られる様な料理が2千円ほどで食べられたのは感激でした