写真は、以前メールマガジンの読者の皆さまにはご紹介した、「働く広場」のグラビア写真などで有名な小山カメラマンの「私たちのしごと」の表紙です。5月に発売されたので、さっそく購入しました。厚労省の村木事務次官がまえがきで「小山さんは、日本で一番たくさん、障害者が働く現場を見た人かもしれません」と書かれています。障がい者の写真を撮って40年という小山さんならではの写真と文章で障がい者の働く事例がたくさん紹介されています。
私がこの本を特にお勧めしたいのは、障がいのある子どもを持つ、小・中学生の保護者のみなさんです。子どもが大きくなった時のイメージがわかないと言う声をよく聞きます。この本で、障がいがあってもちゃんと働いている姿を見て欲しいと思います。「障がいがあるから働けない」から「障がいがあっても働ける」私がいつも、保護者の皆さまに送っているメッセージです。この本を読んで頂ければ、日ごろ私の言っていることが「うそ」ではない事が分かって頂けると思います。
蛇足ながら、私も趣味で写真をやっています。写真という視線で見ても、働く障がい者が生き生きと働いている姿が描かれています。私も、こんな写真が撮りたいものです。
「私たちのしごと 障害者雇用の現場から」著者 小山博孝 岩波書店 2400円+税
先週、少し遅れて誕生日のプレゼントをもらいました。この春、養護学校(特別支援学校)を卒業し、福祉の事業所で働く(訓練)ようになった女の子からです。はじめてもらった給料(工賃)で買ってくれた様です。以前、このブログでも書いた様に、工賃1万円の世界です。家族にもいろいろな物を買ってあげたそうです。この様に、自分で稼いだお金を自分で好きな様に使えるというのは、本人にとっては、大きな喜びだと思います。わずか1万円たらずとは言え、生まれてはじめて自分が稼いだお金というのは、何ものにも代えがたいものだと思います。働くよろこびを感じてくれて、長く続いてもらいたいと思います。今すぐは、一般就労は無理でも、訓練を続け、やがて上記の本に出てくる人たちの仲間入りが出来ることを願っています。ちなみに、頂いたプレゼントはファイルでした。大切に使わせてもらいます。
保護者の皆さまへ
夏休みを利用した、会社見学会や、進路についての学習会などのご希望があれば、受けたまわります。学校単位・地域単位など、どの様なグループでも可能です。詳細はお問い合わせのページより、お問い合わせください。 (夏休み以外も可)