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障がい者の就労と自立を応援します

2015年06月

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 写真は、以前メールマガジンの読者の皆さまにはご紹介した、「働く広場」のグラビア写真などで有名な小山カメラマンの「私たちのしごと」の表紙です。5月に発売されたので、さっそく購入しました。厚労省の村木事務次官がまえがきで「小山さんは、日本で一番たくさん、障害者が働く現場を見た人かもしれません」と書かれています。障がい者の写真を撮って40年という小山さんならではの写真と文章で障がい者の働く事例がたくさん紹介されています。
 
私がこの本を特にお勧めしたいのは、障がいのある子どもを持つ、小・中学生の保護者のみなさんです。子どもが大きくなった時のイメージがわかないと言う声をよく聞きます。この本で、障がいがあってもちゃんと働いている姿を見て欲しいと思います。「障がいがあるから働けない」から「障がいがあっても働ける」私がいつも、保護者の皆さまに送っているメッセージです。この本を読んで頂ければ、日ごろ私の言っていることが「うそ」ではない事が分かって頂けると思います。
 
蛇足ながら、私も趣味で写真をやっています。写真という視線で見ても、働く障がい者が生き生きと働いている姿が描かれています。私も、こんな写真が撮りたいものです。
「私たちのしごと 障害者雇用の現場から」著者 小山博孝 岩波書店 2400円+税
 
 先週、少し遅れて誕生日のプレゼントをもらいました。この春、養護学校(特別支援学校)を卒業し、福祉の事業所で働く(訓練)ようになった女の子からです。はじめてもらった給料(工賃)で買ってくれた様です。以前、このブログでも書いた様に、工賃1万円の世界です。家族にもいろいろな物を買ってあげたそうです。この様に、自分で稼いだお金を自分で好きな様に使えるというのは、本人にとっては、大きな喜びだと思います。わずか1万円たらずとは言え、生まれてはじめて自分が稼いだお金というのは、何ものにも代えがたいものだと思います。働くよろこびを感じてくれて、長く続いてもらいたいと思います。今すぐは、一般就労は無理でも、訓練を続け、やがて上記の本に出てくる人たちの仲間入りが出来ることを願っています。ちなみに、頂いたプレゼントはファイルでした。大切に使わせてもらいます。
 
 
保護者の皆さまへ
 夏休みを利用した、会社見学会や、進路についての学習会などのご希望があれば、受けたまわります。学校単位・地域単位など、どの様なグループでも可能です。詳細はお問い合わせのページより、お問い合わせください。 (夏休み以外も可)







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 企業にとってこれまでの障がい者雇用は、CSR(企業の社会的責任)が背景にありました。大企業のほとんどが法定雇用率をクリアーしているのは、このCSRが大きな推進力になっていました。障がい者雇用を通じて、地域社会に貢献していこうというものです。昔の様に、単に沢山の利益をあげ、株主に高い配当をするだけでは、良い企業として評価されなくなってきました。環境問題や、企業情報の開示など、いろいろな方法でCSRへの取り組みを公開し、アピールしています。
 
 しかし、これからは少子化・高齢化が進み、労働(生産)人口が減少します。今後、減少する労働力を補う為に、「戦力として」の障がい者雇用を考える時代になりました。特に、人手の集まりにくい中小の企業では、ますますこの傾向が強くなりのす。従業員の半数以上が障がい者という企業も沢山あります。企業のみなさんには、これからは「義務だから障がい者を雇用する」から「戦力として障がい者を雇用する」時代ですよと、セミナーなどでメッセージを送っています。
 

 そのひとつが、平成30年から予定されている「精神障がい者の雇用の義務化」です。これは現在雇用されている障がい者43.1万人のうち、精神障がい者は、わすが2.8万人、率にすると6.5%にしかなりません。障がい者の生産人口の中では、精神障がい者が172万人と身体障がい者の111万人よりもはるかに多いのです。これからの障がい者雇用は、精神障がい者の雇用促進が大きな課題となります。

 
 しかし、現実に戻ると精神障がい者の雇用には、多くの課題があります。はっきり言って、難かしい。受け皿となる企業も、支援する側もそれなりの知識がないとうまくいかないのも事実です。私たちが、精神障がい者の雇用を義務化するのは良いが、安心して雇用出来る環境整備が急務だと訴えているのも、この様な背景があるからです。現在、大阪府では精神障がい者の雇用を促進するために、支援者向けのセミナーや企業向けの相談会や研修などを行政主体で行っています。しかし、この様な取り組みは全国的にもごく一部に限られています。
つづく
昨日更新しました

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 毎日、梅雨らしい天気が続きます。1月から始めた月に一度の定点撮影も6ヶ月が経過しました。田植えの終わった苗が順調に育っています。本日から3回の予定で、企業における障がい者雇用について書いてみたいと思います。
 
 先週、障がい者を雇用している企業関係の会議が2回ありました。それぞれ、最近の課題に対しての議論がありました。ひとつは企業に対するある助成金の支給要件が変更され、結論としては受給できるハードルがかなり高くなりました。詳細は専門的になり過ぎるので省略しますが、一言で言えば「今までもらえていた助成金が、ほぼもらえなくなるのでは」という内容です。それほど、支給に対する条件が厳しくなりました。大企業なら助成金の有無によって雇用率が変わるとは思えませんが、助成金があるから障がい者を雇用出来ている中小企業の事業主の方も沢山おられます。この方たちへの救済が課題となります。
 
 もうひとつは、来年4月から施行が予定されている「差別の禁止と合理的配慮の提供義務」です。現在、指針が出されただけですが、これから行政などの説明会などで具体的な事例が説明されていくものと思われます。基本的には当たり前のことを当たり前に行って行けば良いのですが、
法律によって義務化されると重みを持ってきます。一言に合理的と言っても、企業規模や地域などによって判断の基準は変わってきます。費用負担を伴う事案でも、大企業なら合理的な範疇(はんちゅう)でも、中小企業では、経営に影響を与え合理的な範疇を逸脱することも考えられます。
 
 この様なふたつの事例や、平成25年の法定雇用率のアップなど、このところ企業に対する負担が厳しくなってきている気がします。私が企業出身なので、企業の弁護をする積りはないのですが、障がい者を就労に送り出す福祉側の訓練等給付などの交付金と、受け手になる企業側への助成金などの支援を比べると、はるかに企業側の方が厳しいと感じています。以前から言われている、福祉側への給付金の一部を、中小企業への障がい者に支払う賃金の補てんに回せば、どれだけ雇用が進むことでしょう。「障がい者の就労を促進しよう」とかけ声はいいのですが、精神論だけでは、障がい者の雇用は進みません。雇用しやすい環境整備が必要になります。
つづく
 

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  前回のコラムで、ソウルから帰国した事を書きました。その後も拡大しているとの事です。おかげ様で体調に変化はなく、今週の水曜日で潜伏期間が過ぎますので、ほぼ安全宣言出来るかと思います。帰国翌日から、いろいろな方と面談させて頂いたので、ご心配をお掛けした事をお詫びします。
 
 先週、タマネギの収穫をしました。今年は、春の長雨と日照不足で、大不作でした。重さにして20キロほどでしたが、玉が小さく貧弱なものでした。ただ、私だけではなく、近隣の人もほとんどの方が同じような結果でした。農業は、自然を相手にするので、自力では何ともできない事があることを改めて認識しました。
 

 梅雨の晴れ間に、久しぶりに宇治に行って来ました。三室寺のあじさいと平等院を廻りました。あじさいはちょうど見ごろでした。写真は外来種でしょうか。あじさいにしては珍しい真っ赤なあじさいがありました。平等院は、昨年平成の大修理が終わったので、以前から一度行ってみたいと思っていました。三室戸寺から近いので、足を延ばしました。

 

 ある企業の社内研修に呼ばれ、「障がい者雇用」についての話をさせて頂きました。30代の各店舗の責任者と、エリアの責任者の皆さんに聞いて頂きました。ほとんどの方が、障がいや障がい者雇用についての話を聞くのは始めてとの事でした。その為、いつもの企業向けのより、一般市民向けに近い易しい解説を心掛けました。ただ、皆さん企業の方なので、障がい者雇用は企業の社会的責任であることも学んで頂きました。話の後の質疑でも熱心な質問が沢山でました。残念ながら時間がなくなり、後日、書面で回答させて頂くことにしました。若い人向けの研修でこの様に沢山の質問が出る事は余りないので、たいへん力強く感じました。

 
 今回呼んで頂いた企業は、法定雇用率を達成している企業です。研修の主管は人事のご担当でした。法定雇用率を達成させていく為には、人事のご担当が常日頃から相当意識していないと雇用率の達成は出来ません。そして、この様な研修を企画して頂いたことで、社員の意識改革をしようと言う気迫が伝わって来ました。今後この様な企業が増える事を期待したいと思いますし、応援していきたいと思います。
 
昨日更新しました
 

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   栗の花です。独特の臭いがします。この時期、いろいろな花が競う様に咲いています。
 
韓国のMERS騒動の中、531日から63日までの4日間、ソウルと近郊に行って来ました。行く前は、それほど大騒ぎにはなっていなかったのですが、帰ってからずいぶん大きな騒ぎになっています。韓国への出張を自粛する企業も出ています。一応、マスクは持参して行ったのですが、着用する事もなく、ちょっと危機意識が足りなかったかと、反省しているところです。帰国して潜伏期間の2週間がまだ過ぎていないので、100パーセントの安全宣言が出来ないのが、つらいところです。
 
 今回は、趣味の写真を撮りに、男3人での旅行でした。いつもと同じ様に、飛行機とホテル以外は4日間ともすべてフリープランです。毎回感じる事ですが、政治の世界ではぎくしゃくした日韓ですが、我々市民レベルでは、まったく感じませんでした。いつも意外に思うのですが、対日感情が余り良くないと思われる、我々とおなじ年配層が意外に親切なのです。地下鉄や街角で、路線図や地図を見ていると、どこへ行くのかと何回も声を掛けられました。
 
 ホテルやレストランの従業員が親切なのは、仕事なので当然でしょうが、この様にまったく利害関係がないのに、親切にしてもらえるのは、大変ありがたいと思います。特に知らない土地で、困っている時にはなおさらです。おかげで、嫌な思いをすることもなく、旅を楽しむ事が出来ました。政治の世界と、実際の市民感覚に差があることも分かりました。私たちも奈良を訪れる外国人には、親切にしてあげたいと思った次第です。
 
また、今回はじめて、WiFiのルーターをレンタルして持参しました。今までは、無料スポットを利用したり、1日単位のプリペードカードを使用していましたが、ルーターをレンタルした事で、快適なインターネット環境が旅行中通して使えました。1台のルーターで、タブレレットとスマホが共用出来るので便利でした。ただ、円安と連動して、ウォンが高くなっており、予算が大分オーバーしてしまったのが誤算でしたが・・・
 

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